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大阪の介護施設のホームページが、AI検索で出てこない理由
大阪府内の介護施設106件のホームページを、ChatGPT・Claude・Perplexity・Googleの情報収集プログラムと同じ名乗りで実際に取得して調べました。7割で何かが欠けており、原因は多くの方が思っているものとは違いました。
ご家族が施設を探すとき、Google検索だけでなくChatGPTに直接聞くことが増えています。「大阪市〇〇区で、胃ろうに対応している施設は」といった聞き方です。
ところが自施設の名前で聞いてみると何も出てこない、という相談をよく受けます。原因を推測で語っても仕方がないので、大阪府内の介護施設106件のホームページを実際に調べました。
調べ方
ChatGPT(GPTBot)、Claude(ClaudeBot)、Perplexity(PerplexityBot)、Google(Googlebot)の情報収集プログラムと同じ名乗りで、各施設のホームページを実際に取得し、返ってきた本文の量を数えました。
人がブラウザで見た場合とは異なる結果になります。AI側は、ページを表示するための組み立て処理を行わないためです。施設名は公表しません。集計した数字だけをお出しします。
結果
| 件数 | |
|---|---|
| 調べた施設 | 106件 |
| 本文も会社情報もそろっていた | 29件(約3割) |
| 何かが欠けていた | 77件(約7割) |
10件のうち7件で、何かが欠けていました。
意外だったこと ── 「AIから白紙」は少数派でした
私たちも当初は「ページの中身がJavaScriptで後から表示される作りになっていて、AIには空っぽに見えているのだろう」と考えていました。よく言われている説明です。
ところが実測では、本文がほとんど読めなかった施設は106件のうち7件でした。1割にも届きません。読めた施設の本文量は、真ん中の施設で1,528文字。多い施設は8,020文字ありました。
つまり大阪の介護施設のホームページは、思っていたよりずっとAIに読まれています。 ここは悪くありません。
では何が欠けていたのか。2つでした。
原因1 ── 会社情報が機械向けに置かれていない(77件)
欠けていた77件は、すべて同じ理由でした。住所・電話番号・施設の種別といった基本情報が、機械が読める形で置かれていないのです。
ホームページの中に住所や電話番号が書いてあっても、それは人が読む文章としてしか存在していません。AIや地図サービスは、「これは住所です」「これは電話番号です」という印がついた形で置かれた情報を優先して拾います。この印をつけた置き方を構造化データと呼びます。
印がないと、AIが答えを組み立てるときに「この施設はどこにあるのか」を確定できません。本文はいくら読めていても、施設として認識されないのです。
これは見た目には一切あらわれません。ホームページを開いても、印があるかないかは分かりません。だから誰も気づかないまま何年も経ちます。
原因2 ── AIによって見え方が違う(37件)
こちらの方が厄介です。106件のうち37件で、AIごとに返ってくる中身が違いました。
同じページなのに、相手によって渡している情報が違うということです。読めなかった側の内訳はこうなりました。
| 読めなかった件数 | |
|---|---|
| Claude | 34件 |
| ChatGPT | 23件 |
| 1件 |
Googleにはほぼ全部見えていて、ChatGPTとClaudeには見えていない。 これが大阪の介護施設で起きていることです。
実際にあった例を1件挙げます(施設名は伏せます)。
Google 6,776文字 読めた
Perplexity 6,776文字 読めた
ChatGPT 6,776文字 読めた
Claude 9文字 ほぼ読めず
同じページで、Claudeにだけ9文字しか返っていません。
原因は施設側の意図ではないことがほとんどです。ホームページを守るためのセキュリティ設定や、サーバー会社の初期設定が、見慣れないプログラムからのアクセスを弾いているためです。入れた覚えのない設定が、AIを締め出しています。
なお、AIの読み取りを明示的に断る設定(robots.txt での指定)を入れていた施設は、106件中ゼロでした。つまり誰も意図的に断ってはいません。
なぜ、この2つが問題なのか
Google検索なら、いまも上位に出ているかもしれません。ですがご家族が使う道具は1つではありません。ChatGPTで聞く方もいれば、iPhoneのAIに聞く方もいます。
「Googleには出るから大丈夫」は、もう半分しか正しくありません。
そして施設側からは、この状態が一切見えません。ホームページは普通に表示されるからです。気づくきっかけが、構造的にありません。
自施設で確認する方法
お金をかけずに、今日確認できます。
1. ChatGPTに自施設の名前を入れて聞いてみる
「〇〇(施設名)はどんな施設ですか」と聞いてください。何も出てこない、住所が違う、他の施設と混ざっている——このどれかが起きたら、上の2つのどちらかに当たっています。
2. ホームページのソースを見る
ホームページを開いて右クリック →「ページのソースを表示」。開いた画面で application/ld+json という文字を探してください(Macなら command+F、Windowsなら Ctrl+F)。
- 見つからない → 原因1に当たっています。77件と同じ状態です
- 見つかる → こちらは問題ありません
3. ホームページの制作会社に、この一文をそのまま聞く
「当施設のサイトに構造化データ(JSON-LD)は入っていますか。入っていなければ、追加にいくらかかりますか」
これで話が通じます。難しい工事ではありません。
まとめ
大阪の介護施設106件を実際に測った結果です。
- 本文はよく読まれている。「AIに白紙」は7件だけでした
- 欠けていたのは会社情報の置き方(77件)
- 37件でAIごとに見え方が違い、締め出されていたのはChatGPTとClaudeでした
- 明示的にAIを断っていた施設はゼロ。全部、意図しない設定です
見た目のきれいさとは、まったく別の問題です。まずはご自身の施設の名前を、ChatGPTに入れてみてください。
皇寿株式会社は大阪で介護施設のご紹介を行っています。ご家族が施設を選ぶ場面を毎日見ている立場から、施設のホームページがAIにどう見えているかを調べました。個別の診断結果をお求めの方は、お問い合わせよりご連絡ください。